2007年01月20日

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グローバル競争下における今後の日本のファッションビジネス

mixiのコミュに

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学校の課題で『グローバル競争下における今後の日本のファッションビジネスの
方向について』を今調べてて......................。

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という文章がありました。

なかなか興味深い題材なのでちょっとだけ自分なりに考えようと思います。

まず内容としては現状分析から今後の方向性を考えてみます。

 

年々、国内市場規模が縮小しているアパレル・ファッション業界。

ここ最近は景気好調の影響を受けてか、業績が伸びている企業も目立ちます。

しかし、この景気もどこまで続くか分からない上に、2006年より死亡率が出生率を上回る人口減少社会に突入しました。

このままの出生率(1.29%)だと500年後には13万人になってしまうとか。

これはさすがに想像つきませんが現実として2050年には一億人を切り、2100年には6400万人になると予測値が出ています。

少子高齢化人口減少社会においてアパレル・ファッション業界は間違いなくさらに国内市場規模が縮小します。

その中で日本のアパレル・ファッション業界はどこを目指すべきなのでしょうか。

 

まず、ビジネス観点でアパレル業界の魅力って何だろうということを考えると、

①企画と営業力さえあれば比較的簡単に会社が起こせる。(生産は外注)

②衣類は日常的に必ず使うものであって永遠になくならない市場である。

③資金面的にも比較的参入しやすい業態である。

メリットを並べると非常に魅力的に見えます。

視点を変えると魅力があるからこそこの業界へ足を踏み入れる人が多く、競争が激化するということも言えます。

事実、アパレル業界のほとんどは無数の中小企業で構成されています。

また、アパレル業界は依然横のつながりで成り立っている部分が強く、さらに職人的要素に比重をおいたIT化の難しい業界でもあります。

古臭い考え方が未だに根強く、例えば小売系のアパレル企業では販売員3年、店長2年.....。

優秀な人材であってもすべての人に同じ道をまず経験させる企業が多いようです。

人材の可能性を最初の段階で非常に狭めてしまっているように思います。

そもそも販売が得意な人、不得意な人は必ずいるわけで、販売が得意な人だけしか注目されないようでは絶対にいけないと思います。

販売が不得意でもマネージメントが得意な人、企画力のある人、提案できる人だっているのだから、

最初の段階では多くのチャレンジの場を提供し、個々の得意不得意や今まで気づいていなかった新たな才能を見出させた方が会社的にも有効だと思います。

その上で適材適所を考えれば、自然と人員の生産性向上と効率化が達成できます。

 

アパレル業界は大きく3つに分類されます。

原料から製品、ないしは製造から販売までの過程を川の流れに例えて、「川上、川中、川下」と言われます。

川上…アパレル素材産業

川中…アパレル産業(アパレル生産企業、アパレル卸商)

川下…アパレル小売産業


上記は大枠にしか過ぎず、川の中を覗けば、そこには多くの魚が存在します。

それは非常に細分化された事業体を意味します。

この細分化しすぎている現状が問題です。

例えばデニム一本作って消費者の手元に届くまでの間にどれだけの業者が絡むのでしょう?

ひとつのブランドを構成するアイテム全般を揃えるには知らず知らずに無数の業者が関わります。

把握しきれないほどの業者が関わるということは自然とコストがかかります。

この複雑化した体系をシンプルにしてコスト改善することがグローバル時代に参加するための最低条件です。

グローバル時代への参加証とでも言いましょうか。

 

時代はグローバル化という流れをもたらします。

日本のアパレルはまだまだその流れに乗れていません。

もしくは鮭のように無理に川を上ってさえいるように思えます。

そんな頑張らず流れに乗ってしまえば楽ですよ。

そう、流れに沿って一本化しちゃえばいいんです。

それがSPA(製造小売業)。

生産から小売までを一貫して自社で行うというビジネスモデルです。

といってももうこれは常識ですね。

ユニクロやGAP、ZARA、アメリカンアパレルなんかが有名です。

 

さらに一本化された川と川が入り混じりさらに大きな川になれば流れは倍増します。

それが2006年度に大注目されたM&Aです。

海外ノウハウがないのだったらノウハウのある会社を買収しちゃった方が早いですよね。

 

ここまで話した内容は総合アパレルを中心において考えました。

SPAによって国際競争力は高くなるものの逆に弱くなってしまう業態もあります。

それは生産業です。

SPA化すると大抵の企業は基本中国や低賃金の諸外国に工場を移します。

これが進めば進むほど国内生産業は職を失くすことになってしまいます。

これではまずい。

これの解決策としてアメリカンアパレルに習うのがいいかもしれません。

上記でも触れましたがアメリカンアパレルの事業モデルはSPAです。

しかし、少し他社とは違ったSPAで非常におもしろい。

アメリカンアパレルは企画、生産、流通をLAの広大な敷地の一箇所に集中させています。

一箇所に集中させることで、企画したらすぐに生産、デザインイメージも伝わりやすいので生産ロスが減る。

流通まで一貫しているので通常のSPA業者よりも早いスパンで店頭展開できる=トレンドに即対応でき機会損失が極小で済む。

人員コストがかかっていても上記のメリットの方がそれを上回ります。

生産も国内で、しかも一箇所に集めちゃえばコスト以上のメリットが生み出されます。

これこそ、生産業においてのキーポイントになるのではないでしょうか?

 

しかし、まだ弱い業態があります。

川上に位置する素材産業です。

これは生産以前の問題なので、一箇所に集中させてもほとんどメリットはありません。

コストでは中国などの低価格にかなうわけありませんので、やはりここは品質での勝負になるかと思います。

良い成功事例があります。

ジッパーと言えば誰もが知っている日本のYKKです。

なんと世界シェア45%と圧倒的かつ、独占的です。

そこから学べることは多々あります。

先週の日経ビジネスで表紙を飾り特集を組まれていました。

読んで最終的に感じたのは、日本人が得意とするモノ造りの精神です。

価格ではなく品質こそ信頼を築ける唯一の手段だと感じました。

そこには地道、ひたむき、堅実という日本人特有の美学が存在します。

日本人ってすごいよ。

グローバル化していく時代の中で大事なのは日本人らしさを存分に出すこと、日本人にしかできないことをすることが最善なのかもしれません。

日本はまだまだ大丈夫だと勝手ながら安心しきってますが、日本が沈むときは日本人が日本人の誇りを忘れたとき、あるいは捨てたときだと思います。

 

グローバル競争下における今後の日本のファッションビジネス。
自分の中ではまだまだ見えず、期待と不安が見え隠れしています。


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